社会化トレーニングって知ってる?必要性&実践方法について
「犬の社会化」という言葉を知っていますか?
わんこは長い歴史を人と暮らしてきた生き物です。
しかしながら、遺伝子的にはオオカミの血筋を引いています。
人の生活環境に馴染むには、トレーニングが必要と言われています。
目次
社会化期とは?
犬の社会化期は生後3週〜14週ごろ。
はじめは母犬、兄弟犬とコミュニケーションをとりながら外の世界に順応していきます。
ここで他の犬との遊び方や噛む力などを学んでいきます。
それと共に、この社会化期は「人との暮らし」についても学ぶ時期です。
皆さんがお迎えするころ生後2か月以降なので、「社会化期って短いのでは・・・?」と不安になられるかもしれませんが、
13週を過ぎても慣らすためのトレーニングは可能です。安心してくださいね。
ただ、恐怖心や警戒心の少ないパピー期が社会化のチャンスではあります。
極力早いうちから、色んなものごとに慣れさせておくことで、わんこも含め家族みんなが暮らしやすくなりますよ!
社会化トレーニング、なぜ必要?
大きく2つのポイントが挙げられます。
・人がストレスなく過ごす
社会化ができていないと人や犬などに吠えたり、噛んだりという行動につながることもあります。
飼い主や家族、ご近所の人など関わる人たちが心地よく過ごすために、社会化はとても大切です。
・犬自身がストレスなく過ごす
社会化トレーニングは、少なくともわんこには小さなストレス(負荷)がかかります。
しかしながら、このストレスはわんこにとって必要なもの。
社会化期に人との生活に慣れておくことで、成犬になったときに物音や来客、散歩中の他の犬などにストレスを感じる機会が少なくなります。
そのため、パピーの社会化トレーニングは大切といえます。
すぐに始められる!4つの社会化トレーニング
「トレーニング」というと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、社会化トレーニングは身近なものでできます。
積極的に日常に取り入れていきましょう!
今日から始められる!社会化トレーニング4選
①物音に慣れる
自宅で普段使う掃除機やドライヤーなどの家電、インターホン、生活音などに慣らせましょう。
ただ、最初からいきなり大きな音を出すと怖がってしまう場合も。
あまり驚かせないように、最初は小さな音から慣らせていきましょう。
慣らせるには大きく2つのポイントがあります。
・音がなっても飼い主が反応していない様子を見せる
・音が鳴った時におやつを与え、「音=いいこと」と認識させる
音を出しながらおやつやご褒美をあげることで、音が鳴ることが嫌なことではない、と覚えてもらうことも有効です。
特に、インターホンでの吠え癖に悩む人は飼い主さんの中でも多くみられます。
インターホンを鳴らす→おやつをあげる、といったトレーニングを早めに行うことで
インターホンでも吠えないようにすることもできます。
②外の環境に慣れる
外の環境、通行人や車、自転車などに慣らせましょう。
最初からいきなり散歩をするのではなく、抱っこで近所を歩いたり、家の前で歩かせるなど
外には徐々に慣らすことがおすすめです。
詳しくはお散歩トレーニングで解説しています。ぜひチェックしてくださいね!
③人に慣れる
人に対して警戒したり、吠えないように飼い主以外の人と触れ合う機会を作りましょう。
ここでのポイントとして、色んな人に会ってみるということが大事です。
男性・女性・子供・高齢者・・・など、様々なタイプの人に会ってみましょう。
友人をおうちに招待したり、公園で一緒に遊んでもらったり。
また、近所に動物が好きな人がいればご挨拶してみるのも良いでしょう。
パピーの間に100人の人に会うことを目標にしてみましょう!
④他の犬に慣れる
子犬の頃から、いろんなわんこと交流してみましょう。
早い段階で「他の犬は怖くない」と覚えておくことで、散歩やお出かけがしやすくなります。
最初は近所のわんこから。お散歩に慣れたら大きめの公園などにもデビューしてみましょう。
最近は犬連れOKのマルシェなどもありますので、そういったところも犬慣れのチャンスです。
また、しつけ教室のパピークラスなどもおすすめです。
わんこは近い年齢・月齢の子たち。人慣れのトレーニングなども行ってもらえるので、
社会化トレーニングに最適な場所とも言えます。
本日のまとめ
- 社会化トレーニングはパピー期に始めよう
- 人と犬が心地よく暮らすために社会化はとても大事
- 物音・外の環境・人・他の犬に鳴らせよう
ぜひ社会化トレーニングをマスターして、家族みんなで心地よく暮らしましょう!