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<犬の防災>台風や水害のときはどうする?備えるポイントを解説!

<犬の防災>台風や水害のときはどうする?備えるポイントを解説! | お迎え後に

<犬の防災>台風や水害のときはどうする?備えるポイントを解説!

<犬の防災>台風や水害のときはどうする?備えるポイントを解説! | お迎え後に

大雨警報が出たけれど、うちのわんこは大丈夫?台風や豪雨など最近は大きな被害も多いので心配になりますよね。わんこは大切な家族の一員。今回は、台風などで水害が起きたときの備えについて学んでみましょう。

台風・水害対策はできている?

台風や水害の多くは、事前に進路や規模の予測を見て対策することができます。一方で、万が一避難が必要になったとき速やかに避難できるよう、日ごろからの対策と準備が大切です。


どんな対策をする?

防災グッズを準備する

飼い主さんのものと一緒に、わんこの防災グッズを用意しましょう。わんこの飲み水、ごはんの備蓄の目安は最低5日分です。可能であれば1週間分を用意しましょう。

また、ごはんとなるドッグフードには賞味期限があります。備蓄分も含めて多めに買っておき、古いものから使い、使った分だけ買い足すローリングストックで用意しておくのがオススメです。療法食、常備薬などもあれば、同じように用意しておくと安心です。

ハザードマップを確認する

水害に備えて、自宅周辺のリスクをあらかじめ確認しておく必要があります。お住まいの地域のハザードマップを確認しておきましょう。国土交通省が運営するハザードマップポータルサイト​​から、周辺地域の災害リスクを調べることができます。台風や豪雨による水害は、被災する前に避難することが重要です。早めの避難が大切な家族とわんこの身を守ることにつながることを忘れないでください。


いざというときの対策を検討する

おうちが床下浸水する可能性があるときは、わんこを上の階に避難させたり、預け先を確保したりするなどの対策が必要です。ハザードマップとあわせて安全な場所はどこか、あらかじめ確認しておくといいでしょう。おうちから離れた安全な場所に預け先を確保しておくことも有効な手段です。


避難方法を確認する

もし台風や大雨による土砂災害が起きて、ペットと一緒に避難する場合は、「同行避難」が基本です。同行避難とは、災害発生時にわんこと飼い主さんが同行し、避難場所まで安全に避難することです。ただし、わんこを含むペット用のスペースはあるものの、飼い主さんや他の被災者と同じスペースでわんこが過ごすことは原則としてできません。

また、同行避難と似た言葉に「同伴避難」があります。同伴避難が可能な避難所では、避難所内でわんことともに暮らすことができます。しかし、同伴避難ができる場所は多くありません。いざというときに落ち着いてわんこと避難できるように、あらかじめ避難所や可能な避難方法を確認しておきましょう。


近くの同行避難できる避難所を確認する

暮らしている自治体の公式サイトを確認し、近くの同行避難できる避難所を確認しましょう。東京都では災害時における動物愛護管理対応マニュアルがあり、災害時はマニュアルに応じて受け入れができるように準備されています。また、飼い主さん向けの避難マニュアルがあれば印刷しておくと安心です。たとえば、渋谷区では飼い主さん向けに『ペットと同行避難するための飼い主の手引き』が用意されています。


同行避難ができない場合はどうする?

  • 動物のみが避難できる専用のシェルターへ預ける
    動物避難所協会が運営するうちトコ動物避難所マップでは動物専用の民間避難所情報が掲載されています。有事の際に開設されているペットホテルや動物病院があるか確認しましょう。
  • 飼い主さんは避難所へ避難して、わんこは自宅で待機
    わんこを自宅に待機させる場合は、おうちに危険がないことが前提です。浸水などの危険がある場合は、安全な預け場所をあらかじめ見つけておきましょう。体温調節が難しい夏場、冬場などは危険なためできる限り避けて、わんこ専用のシェルターなどへ預けることをオススメします。


普段から感染症の予防を!

避難所には同じように同行避難してくるさまざまなペットが集まり、感染症の発生リスクが通常より高まります。わんこが多く集まる場所で発生しやすい病気、また、わんこから人へうつる感染症もあります。家族であるわんこのためにも、また、他のわんこや人に万が一でも病気をうつしてしまわないためにも、予防できる病気のワクチン接種は定期的に行っておきましょう。


水害時に気をつけたい感染症

レプトスピラ症

水害は発生後も感染症に注意が必要です。飼い主さんだけでなく、わんこも衛生面に配慮した生活を心がけましょう。

水害時には、流れ込んだ土砂や汚物の混じった汚水とともに、病気の原因となる細菌なども運ばれてくることがあります。特に注意したいのは、レプトスピラ菌による感染症です。

レプトスピラ症は、人を含めさまざまな哺乳類に感染する人獣共通感染症です。レプトスピラ菌は、ネズミなどの野生動物の腎臓に保菌されており、尿とともに排泄されます。下水や水田、河川、泥などは汚染されている可能性があり、感染の危険があります。

わんこが感染すると、発熱、嘔吐、食欲不振、黄疸、歯肉からの出血などの症状が現れ、肝不全、急性腎不全に陥ると、2〜3日以内に死亡することもある、死亡率の高い感染症です。

大雨や台風などの後のお散歩では、汚水や汚泥に近づかないようにし、感染に気をつけましょう。また、レプトスピラ抗体を含む混合ワクチンを接種することで感染、または重症化を防ぐことができます。

接種しているワクチンを確認し、気になる場合はかかりつけの獣医師に相談しましょう。

 

 

落ち着いて行動するためのトレーニング

人間でもパニックになりやすい災害時。避難所などいつもと違う環境やとっさの状況でも、わんこが落ち着いて行動できるように日ごろからのトレーニングが役に立ちます。

  • トイレトレーニング
    外やおうち以外の場所、避難所などでもトイレができるようにしておくと災害時にも安心です。トイレシーツ1枚があればトイレができるように練習しておきましょう。また、室内で上手にトイレができれば、雨の日に外へ出なくてもよいというメリットがあります。
  • クレートトレーニング
    おうちの近くで雷や強風が起こったときに、声だけでわんこをクレートの中に誘導できるので、わんこの身を守り、安心させることができます。また、避難先でもわんこ専用の個室として使えるので、ストレス軽減にも効果的です。
  • マットトレーニング
    慣れない避難所の暮らしは、環境の変化によりストレスを感じやすいです。普段からおうちの中でマットを利用し、お気に入りの場所にしておくとわんこも落ち着いて過ごすことができ安心です。
  • フセ
    さまざまな人が集まる避難所などでは、わんこを苦手に思う人も。わんこも普段と違う状況に興奮しやすくなっているので、フセを教えておけばクールダウンに役立ち、お互いに安心して過ごせます。特に大型のわんこは体高が大きく威圧感を与えやすいので、覚えておくといいでしょう。
  • マテ
    台風などの強風で、部屋の中は割れた食器が飛び散ったり、窓ガラスが割れたりすることも。わんこが飼い主さんのもとへ逃げようとして、落ちているガラスを踏みそうなときや、脱走防止にも使えるのがマテです。声だけでわんこを制止できるため、飼い主さんがすぐに動けないときなどにわんこを安全な場所にしばらくとどめることができます。

 


もしもの迷子に備える

万が一わんこが迷子になってしまったときに備え、身元がわかるものを普段から装着しておきましょう。マイクロチップは落とす心配がないため、身元を確実に特定することができて安心です。また、首輪には鑑札や狂犬病予防注射み済票と合わせて迷子札もつけておくといいでしょう。

また、日ごろから近所の人とコミュニケーションを取り、いざというとき協力し合える環境を作っておくこともオススメです。


台風や水害が起きた時の行動

まずは安全確保

災害が起きるとわんこが心配になりますが、飼い主さん自身の身を守ることも大切です。まずは飼い主さんとわんこの安全を確保して、落ち着いて行動をしましょう。また、わんこの日々の楽しみとはいえ、強風や大雨の時にお散歩に行くのは危険です。天候を見て、安全第一の判断をしましょう。

 

わんこがパニックになったら

わんこが雷や強風で怖がったり、パニックになったりする場合もあります。必要以上になだめたり、大きい声を出したりせず、普段どおりに落ち着いて接することがわんこの安心につながります。わんこによって安心できるアイテムはさまざま。普段のコミュニケーションでわんこの安心アイテムを見つけておくといいでしょう。


 

わんこと避難するときの注意点

避難所には人が過ごすための設備は確保されていますが、基本的に動物用の備えは用意されていないので、飼い主さん自身で準備する必要があります。わんこはクレートに入れて連れて行き、一緒にわんこ用の避難グッズを持っていきましょう。

 

避難所での過ごし方

避難所での配置や係留(リードなどで留めておく)場所、ウンチやオシッコの処理方法などについては、避難所で定められたルールを守りましょう。

避難した方のなかには、わんこが苦手な人やアレルギーを持つ人もいることを考え、配慮して過ごす必要があります。トラブルを防ぐためにも、わんこが落ち着いて行動できるようにトレーニングしておくことが大切です。

わんこにとって、環境の変化はストレスの原因に。ストレスを発散できるおもちゃや、おうちのにおいがついた布類を用意しておくと、わんこの安心につながります。

また、避難時にわんこの体が濡れたり汚れたりすることがあります。周囲へのマナーや感染症予防のためにも、しっかり拭いて清潔にしましょう。

本日のまとめ

  • 水害対策として、防災グッズの準備など事前の備えをしておこう
  • わんこが落ち着いて行動するためにも、日ごろのトレーニングが大切
  • 水害が起きたらまずは安全を確保
  • 避難所での過ごし方を確認し気をつける

台風や水害の多くは、事前にある程度予測することができます。大切な家族であるわんこを水害から守るためにも、あらかじめ対策し準備することが大切です。これを機に、ぜひ防災について見直してみてください。

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