<犬の防災>犬のために準備しておきたい防災グッズを紹介!必要なものを確認しておこう
わんこと暮らしている場合、台風や地震などの自然災害が発生した際は、わんことの「同行避難」が原則と言われています。
同行避難とは災害発生時にわんこと飼い主さんが同行し、避難場所まで安全に避難することです。「同伴避難」の場合は、避難所でわんこと一緒に過ごすことができますが、同行避難の場合、わんことは別の空間で過ごすことになります。飼い主さんは、同行避難に備えた準備が必要になります。
アイペット損害保険株式会社の調査によると、ペットのための防災対策をしている飼い主さんは30%に満たないという結果が出ています。
実際、何をどれくらい準備しておけばいいかわからないという飼い主さんも多いでしょう。焦らず避難できるように、準備しておくといいわんこのための防災グッズを紹介します。
目次
わんこの防災グッズ一覧
非常時に持ち出すことを踏まえて、普段使用しているものとは別に防災用にグッズを準備しておきましょう。いざというときに持ち運びやすいよう、リュックに入れるなどひとまとめにしておく必要があります。
何を準備しているかをリストアップしておき、持ち出すときに足りないものがないようにすることが大切です。
お出かけ用品(キャリー・リード・首輪)
お出かけ用品として一般的なクレートやキャリー、折りたたみケージなどは、非常時にも役立ちます。避難時にわんこを連れて逃げるために使えるほか、慣れない避難所ではわんこにとって落ち着ける場所になります。
持ち運びやすいデザインで、わんこがキャリー内で方向転換できるくらいの大きさの商品だと安心です。また、キャリーだけで自立するものがオススメです。非常用のお出かけ用品は、普段から使用し、わんこに慣れさせておくことも大切です。
ハーネスやリードは普段使っているものとは別に、予備を防災セットに入れておきましょう。避難所や慣れない場所ではわんこがパニックになり、飼い主さんから離れてしまう可能性もあります。名前や連絡先がわかるネームプレートなどをつけた首輪をつねにつけておくと安心です。
トイレ用品
わんこのトイレ用品として、トイレシートや排泄物を捨てるためのビニール袋なども準備しておきましょう。トイレシートはわんこの排泄用のほか、濡れた場所を拭いたり、汚れている場所に足の踏み場を作ったり、雑巾がわりにも使うことができます。
避難所で集団生活を行う場合、エチケットを守ることが重要です。排泄物のにおい漏れを防ぐエチケット袋は100均などでも販売しているので用意しておくと安心です。
フードやおやつ用品
フードやおやつなど、わんこ用の食事ももちろん必要です。緊急時の持ち出し用と日常の備蓄に分けておくとよいでしょう。緊急時の持ち出し用は密閉できる容器に入れて、小分けにしておくと便利です。最低7日分を準備して防災セットに入れ、折りたたみのフードボウルや給水ボトルなども忘れずに入れておきましょう。
日常の備蓄とは、未開封のままとっておくフードのこと。開封済みのドックフード以外に、最低1ヶ月分くらいは未開封のものをとっておくことを習慣づけましょう。災害時以外にも、なんらかの理由でフードが購入できなくなったときに安心できる管理方法です。
食べ慣れているドッグフード以外に、わんこが好きなおやつも準備しておくとストレスケアになります。普段から食べているおやつの未開封のものを非常用にとっておくといいですね。
フードを備蓄していたのに、いざというときに賞味期限が切れていて使えないという事態を避けるため、ローリングストックでの管理がオススメです。古いものから使用し、使った分だけ買い足す方法で、つねに1ヶ月分ほど未開封のフードがある状態にしておくとよいでしょう。
ローリングストックをした方がいいとわかっていても、入れ替えなどの管理を忘れてしまうこともありますよね。賞味期限が近いフード類を保管場所の手前に置いておくと、定期的な入れ替えの際に便利です。
衛生用品
衛生用品として、ウェットシートやシャンプーシートも準備しておきましょう。水が使えないときでもこまめにケージやトイレなどのお手入れができるように、除菌できる商品を入れておくと安心です。
また、わんこ自身のケアのためにシャンプーシートや、小型のブラシなどがあるとよいでしょう。災害時はシャンプーなどのケアが難しい状況になることが予想されます。わんこの健康を維持するためにも、最低限の衛生用品は揃えておく必要があります。わんこの特性に合わせて、ないと困るものはすべて防災セットのなかに入れておきましょう。
実際に準備しているおうちのペット用防災グッズを見てみよう!
tetewanの社員犬きなこくんのおうちで準備している防災グッズを紹介します。ドックフードの管理方法や、準備している商品など、参考にしてみてください。
ドックフード・飲み水
非常時のドックフードとして、普段きなこくんが食べているフードと味変用のフードを準備。小分け包装されているドッグフードを愛用しているので、小袋をそのまま防災バッグに入れて管理しています。
特に、ウェットフードは食いつきがいいので多めに用意。ペットショップでもらったサンプルなどを非常用にまわしています。賞味期限を忘れないよう定期的に確認して、サンプルを非常用に利用するのも一つの方法かもしれません。
飲み水は人間と共用で多めに準備。ミネラルが多いものはわんこには適さないので、極力硬度の低い軟水を選んでいます。
トイレシート・マナーウェア
わんこ用のトイレシートは、いざというときは人間用の簡易トイレにも使用できるため、他の防災用品より多めに用意しています。また、トイレができない場所でも過ごせるようにマナーウェアも数枚準備しています。
トイレシートやマナーウェアなどかさばりやすいものは、ジップロックに入れるのがオススメです。圧縮しておけばコンパクトに保管できます。
ウェットシート
わんこの手足を拭いたり、掃除したりするときのために、ウェットシートを準備しています。ウェットシートはペット用のノンアルコールのものを選択。いざというときに乾燥して使えないことがないように、定期的に交換しています。
わんこのための地震や台風対策
防災セットの準備以外にも、非常時のための対策が必要です。あらかじめハザードマップを確認しておき、安全な環境を整え、わんこが落ち着いた行動ができるようにトレーニングをしておくことが大切です。迷子になってしまったときのために迷子札を首輪につけたり、マイクロチップを入れるなどの対策をしておくといいでしょう。
近隣の避難所が同行避難できるのか、できない場合はどんな対策をとるのかも相談しておきましょう。いざというときに困らないように、事前に考えておくことが重要です。
避難所で知らないわんこ同士がふれあうことで感染症などのリスクもあります。ワクチンの接種を欠かさないことは、非常時の感染症予防としても重要です。こちらの記事では、地震や台風などの自然災害に向けた対策を詳しく解説しています。
<犬の防災>地震が起きたらどうする?いざという時のために対策しよう
<犬の防災>台風や水害のときはどうする?備えるポイントを解説!
- クレーとやキャリーは持ち運びやすさを考えて、折りたたみができるコンパクトなものを非常用に用意しておこう
- 食事やハーネスだけでなく、衛生用品やおもちゃ、おやつなども準備しておくと安心
- 持ち出し袋にまとめて、すぐに持って避難できるようにしておこう
- 期限があるものはローリングストックで管理しよう
- 防災セットの準備のほか、非常時の避難場所の確認や迷子時の対策もしておこう
いつ思いもよらない災害に巻き込まれるかわからないからこそ、いざというときに困らないように、防災セットの準備や非常時の対策をしておきましょう。人間用の防災セットと合わせて準備し、定期的な管理ができると理想的です。