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わんこライフマガジン:元野犬とのにぎやかな暮らし。保護犬と暮らすわかさん一家の場合

わんこライフマガジン:元野犬とのにぎやかな暮らし。保護犬と暮らすわかさん一家の場合 | わんこライフマガジン

わんこライフマガジン:元野犬とのにぎやかな暮らし。保護犬と暮らすわかさん一家の場合

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わんことのリアルな暮らしをお届けする企画「わんこライフマガジン」。
第10回にご登場いただくのは、元野犬の保護犬もこちゃんと暮らす、わかさんです。お迎えしたときは人を怖がり、庭に出ることもできなかったもこちゃんですが、今では明るく元気いっぱいに過ごしているそう。もこちゃんと向き合う上での工夫や、現在の様子などについて伺いました。(取材:2023年12月)

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わかさん大分県在住

わかさん大分県在住

おうちのわんこ
家族構成
夫、子ども(7歳、5歳)

もこちゃんとの出会い

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子どものころから保護犬と暮らしてきたというわかさん。もこちゃんとの出会いも、わんこの里親募集サイトでした。写真を見て一目惚れし、ご主人に相談したところ「かわいいね!」と意見が一致。すぐにお迎えを決めたのだそうです。

Q.わかさんのご両親が「お迎えするなら保護犬」という方針だったそうですね。わかさん自身もそういう考えだったのでしょうか。

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わかさん

確かに昔から保護犬に馴染みはありましたが、ペットショップのかわいい子犬に心惹かれたことがなかったわけではありません。でもある日、犬の殺処分問題に関するニュースをテレビで見て衝撃を受けて…。恵まれない犬を取り巻く現実をあらためて知り、それならやっぱり私はおうちがない子をお迎えしようと思い直したんです。

Q.もこちゃんの生い立ちを、把握している範囲で教えていただけますか?

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わかさん

もこは元野犬で、山口県の周南緑地というところで生まれたと聞いています。すぐに保健所に連れて行かれ、個人で犬を保護している方が引き取りました。その後、生後2ヶ月のときに長崎県の里親さんにもらわれたのですが、その方が健康上の理由でお世話が難しくなり、里親募集サイトに掲載した、という流れのようです。

Q.サイトで出会ったとき、もこちゃんは生後何ヶ月だったのでしょう。

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わかさん

7ヶ月でした。写真を見て応募して、日程調整をした後、夫が一人でお迎えに行きました。

Q.わかさんは事前に会っていないんですね。お迎えするにあたり、不安な点はなかったですか?

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わかさん

前もって会わなくても、どんな子が来たところで大丈夫だろうとは思っていました。ただ、実家でお迎えした保護犬が病気を抱えていたこともあり、もこも絶対に健康かどうかはわからないなと心配ではありましたね。

病気を理由に手放すことはないし、きちんと向き合う覚悟もしていましたが、お迎えしたからにはしっかり調べないとと思って、うちに来た数日後には病院で健康診断をしてもらいました。結果、何の異常も見つからなかったのでホッとしたのを覚えています。

Q.よかったですね…!ほかに苦労したことや工夫したことはありますか?

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わかさん

もこは大人の男性が苦手で、最初は夫に全然慣れてくれませんでした。ワンワン吠えて威嚇して、少しでも近づこうものならしっぽを巻いて逃げてしまって。でも、夫が根気強く「怖がらなくて大丈夫だよ〜!」と明るい声がけを繰り返していたら、2ヶ月くらいで心を開いてくれました。

Q.野犬時代のトラウマのようなものがあったのでしょうか。

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わかさん

そうだと思います。最初は怖がって家の外にも出られませんでした。そこでまずは毎晩、夫と子供たち2人と一緒に庭を走り回ってみせることにしたんです。「外は怖くないよ、楽しいところだよ」というアピールですね。

遠くから見ているだけだったもこも、だんだん興味を示すようになり、1ヶ月くらい続けたところ、庭に出られるようになりました。怖がらずに遊べるようになるまでは、3ヶ月くらいかかったかと思います。

Q.3ヶ月も!ということは、お散歩にも苦労されたのでは?

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わかさん

庭はクリアしても敷地の外に出るとやっぱり歩けなくなるので、初めは夫に抱っこしてもらって、家族みんなで近所の公園へ行きました。私はもこに寄り添いながら子どもたちが走っているところを見せて「ほら、楽しそうだね」って。

2日に1回のペースで1ヶ月続けたら家のまわりなら歩けるようになり、そこからだんだん距離を伸ばしていって、今では普通にお散歩できるようになりました。

Q.すごく根気強く接したんですね。

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わかさん

外で走ったり遊んだりする楽しみを知ってほしかったので。それに私にとって、もこを人や外の環境に慣らすのは、自分の子どもに歩き方を教えるのと同じレベルの話です。大変ではありましたが、もこの生活を豊かにするために必要なことだという感覚で向き合っていましたね。

もこちゃんの性格

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お迎えして2年半。今でも怖がりなところがあるもこちゃんですが、すっかり「わんこらしく」なり、元気いっぱいに過ごしているそうです。

Q.もこちゃんの現在の様子を教えてもらえますか?

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わかさん

今では庭で遊ぶのが大好きになり、季節にもよりますが大体一日を通して室外にいることが多いです。すごく表情も豊かで、素直に感情表現してくれるようにもなって。家族が家に戻ってきたら大喜びしてくれるし、夫の膝の間に顔を埋めておやつを待っていることもあります。家族みんなで走って笑って、もこも幸せになれたかな、と思っています。

1日の生活

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元気いっぱいの天真爛漫なわんこに成長したもこちゃん。1日の生活について、教えていただきました。

大人が起きるとベロベロ顔をなめて朝のあいさつ。続いて、わかさんにお腹を出して甘えます。遅れて起きてくるお子さんをぴょんぴょん跳ねて遊びに誘った後は、庭でトイレをしたり走ったり。みんなが朝ごはんを食べていることに気づくと、犬用のおやつをもらうために慌てて戻ってくるのだそう。おやつをひとつ食べてから、ようやく朝ごはんです。
夏と冬は室内で。それ以外の季節は庭で走ったり寝転んだりして過ごします。家の中で過ごすときは、庭に通じる窓の前が定位置。外に出たいときや家に入れてほしいときは、「わふ、うふ」と低い声で鳴いて知らせるのだとか。
夕方が近づくと、7歳の息子さんが下校するのを庭や窓の前で待ち構えます。
夜は会社帰りのご主人とお散歩。夕ごはん中はダイニングテーブルの下でおやつをもらうために待機して、これ以上もらえないとわかると、おとなしく自分のごはんを食べ始めます。
「寝るよ」と声をかけると我先に寝室へ。布団の上をぐるぐる走り回った後、もこちゃん専用の靴下を使ってキャッチボール。この寝る前の時間がいちばん楽しそうなのだとか。ひとしきり遊んだら、家族みんなで眠りにつきます。

Q.おやつには何をあげますか?

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わかさん

朝と夜は1cm角くらいの小さなキューブ状の犬用おやつ、お昼は犬専用の肉巻きガムをあげます。

もこも「お昼にはちょっといいものがもらえる」と理解しているので、11時ごろになると鳴いて教えてくれるんです。私もその鳴き声で「あ、もうお昼か」と時間を把握するようになりました(笑)。

お金事情

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これまで大きな病気にかかったことがないという元気なもこちゃん。
1ヶ月にかかる費用について、教えていただきました!

フード・おやつ代 約3,000円
医療費 ・狂犬病ワクチン接種費
・フィラリア予防薬費
トリミング・お手入れ費用 なし
保険料 なし

Q.手術を受けたりすることもなく、元気に過ごしているんですね。

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わかさん

そうなんです。一度、爪が割れた部分から菌が入ったみたいで肉球が腫れてしまったことがあるのですが、病院にかかったのはそれくらいですね。

手術といえば、実はまだ不妊手術をしていなくて。お迎えしてすぐに予約を入れたのですが、事前に受けた血液検査の結果に少し問題があり「治療が必要なほどの症状ではないけど、今日は不妊手術できない」と言われて、それきり予約を取り直す機会を逃しています。

ちなみにその血液の状態は、柴犬によくある症状らしく…。だからそのとき、もこは柴犬の血が入った雑種犬だということが判明したんです。

Q.なるほど。調べるとそんなこともわかる可能性があるんですね。

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わかさん

検査したときは大事には至りませんでしたが、いつ何があるかわからないので保険には入らなきゃとずっと思っています。

以前、ネットで保険料の見積りをするところまではやったのですが、不妊手術をしたかどうかで値段が変わると知って。「じゃあ手術をしてから加入しよう」と思っていたら、時間が経ってしまいました。2024年のやることリストに入れて、1年の目標のひとつにしたいと思います!

わんこと暮らしてよかったこと

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すっかり家族の一員となったもこちゃん。わかさん自身にも、お子さんたちにも、もこちゃんがとてもいい影響を与えているのだそうです。

Q.もこちゃんと暮らして、どんなところがよかったですか?

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わかさん

まずひとつは、私の精神安定剤のような働きをしてくれるところですね。眠れないときに私がベッドを抜け出すと、すぐに起きて来てくれるんです。もこのふわふわの体を撫でるとふしぎと不安が消えて、落ち着きます。

それから、子どもたちが動物に対してすごく優しくなったと感じること。犬と暮らす目的のひとつに、子どもに命の大切さを教えたいというのがあったので、もこのおかげでとても成功していると思っています。

Q.二人のお子さんと、もこちゃんは仲良く過ごしていますか?

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わかさん

もこは特に7歳の長男が好きで、学校から帰ってくるとしばらくくっついて座っています。勢いあまって、ビーズクッションでくつろぐ長男のお腹の上に乗っていることもあるくらいです(笑)。もこは15kgありますが、長男もうれしいようで、重みに耐えています。

5歳の長女も、もこには優しく接しています。「お腹すいたの?」「喉乾いたの?」と、ことあるごとに話しかけていたりして。もこと子どもたちが心を通わせているのを見ると、とてもかわいくて和みますし、お迎えして本当によかったと感じます。これからも、家族「5人」で楽しく賑やかに過ごしていきたいと思っています!

PROFILE

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あやこあにぃ

元測量士、かつてクマの研究もしていた動物好きのWebライター&作家です!インタビュー記事やコラム、小説など、幅広く執筆活動中です。

ABOUT テテワンって?

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ペットをお迎えする、その前に。

あたらしい家族をお迎えする瞬間は、とってもドキドキ、ハラハラします。
不安だってつきものですよね。

ごはんは食べてくれるかな? ちゃんとトイレできるかな? 病気になったらどうしよう…
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そんな想いで「テテワン」をつくりました。

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