わんこライフマガジン:2匹のコーギーと暮らすくぅこさん
UPDATE.2024.11.19
わんことのリアルな暮らしをお届けする企画「わんこライフマガジン」。
今回ご登場いただくのは、コーギーのニコくん、ハルくんと暮らすくぅこさんです。
Xアカウントで2匹の写真をアップしているくぅこさん。投稿からはその溺愛っぷりが伝わってきますが、意外にも最初はわんこと暮らすことにそんなに興味がなかったのだとか。
ニコくん、ハルくんとの出会いや、2匹と暮らすなかで工夫してきたことなどについて伺いました。
くぅこさん滋賀県在住
ニコくん・ハルくんとの出会い
お迎えのきっかけも出会った場所も違う2匹。それぞれとの出会いについて聞きました。
Q.まずは、ニコくんとの出会いを教えてください。
くぅこさん
最初は夫が「犬と暮らしたい」と言い始めて、ペットショップのサイトを巡って見つけてきたのがニコでした。一方の私は、当時は犬にあまり興味がなくて(笑)。「そんなに言うなら」という感じでお迎えしたんです。
▲お迎え当初のニコくん
Q.くぅこさんも旦那さんも、わんこと暮らすのは初めてだったと聞きました。
くぅこさん
そうなんです。なのでわからないことだらけでしたが、今考えたら何も知らなかったからこそ気軽にお迎えできたというのもあったかもしれません。
コーギーがいいなと思ったのも、「大人になっても足が短くてかわいいよね」くらいの決め方だったと思います。
Q.そこから「2匹目をお迎えしたい!」と考えたきっかけは何だったのでしょう?
くぅこさん
当時はニコに一人でお留守番してもらう時間が長かったこともあって、他の犬がそばにいたほうが寂しくないかな、と思ったんです。それに、コーギーの魅力にどんどんハマっていったというのもあります。
ニコをお迎えして犬の情報に触れる機会が多くなるなかで、ブリーダー出身の犬のほうが親犬と長く過ごす時間を取れるので安定した子が多いと聞きました。それで、ブリーダーさんが子犬を紹介しているサイトを検索して、見つけたのがハルでした。
▲お迎え当初のハルくん
Q.ブリーダーさんはたくさんいると思うのですが、最終的にはどうやって決めましたか?
くぅこさん
愛情を持って犬と接しているのが伝わってきたのが決め手になりました。
ハルのブリーダーさんは、自分のところからもらわれた犬であれば大きくなって顔が変わっても、写真を見ると「この子は〇〇くんと〇〇ちゃんの子どもね」とわかるみたいなんですよね。
Q.さすがですね。今でもやりとりはありますか?
くぅこさん
ブリーダーさんと直接連絡を取っているわけではないのですが、同じところからコーギーをお迎えした飼い主さんたちとは仲良くさせてもらっています。
1年ほど前には、みんなでLINEスタンプを作る企画に参加させてもらったりもしました。こういう横の繋がりは、ブリーダー出身ならではかもしれません。
お迎え当初に困ったこと・工夫したこと
Q.お迎えしてから、何か困ったことはありましたか?
くぅこさん
ハルは家に来てからしばらく夜鳴きがひどくて。たぶん環境が変わって寂しかったせいかと思うのですが、私たちも1週間ほど眠れない日が続きました。でもだんだん環境に慣れるとともに自然と落ち着いてくれたので、ホッとしましたね。
Q.しつけ面ではどうでしたか?
くぅこさん
2匹とも、トイレの場所をなかなか覚えられなくて苦労しました。「さっき掃除したのにまた失敗してる!」と頭を抱える日々でしたね。
コーギーは、大人になるにつれ急激に胴が伸びる時期があるみたいなんですね。なので、自分ではトイレシートの場所に合わせたつもりでも微妙にはみ出してしまう、なんてハプニングもありました。トイレまで行けているし頑張りはわかるので、こちらも怒るに怒れなくて…(笑)。
Q.胴長犬あるあるなのかもしれませんね。何か工夫したことはありますか?
くぅこさん
場所を覚えられるようになるまでは、クレートにしばらく入れてから外に出して、トイレがちゃんとできたら褒めて、というのを繰り返しました。
あとは、安いシートをトイレのまわりに敷き詰めたりもしていました。犬が多少失敗してしまっても、私たちがピリピリしないように予防線を張っておくのも大事だと思います。
多頭飼いならではの苦労と工夫
Q.2匹はどんな性格ですか?
くぅこさん
ニコは人とごはんが大好きな甘えん坊さん。人懐っこく、洞察力がある賢い子です。
一方、ハルは犬とお散歩が大好き。とてもマイペースで朗らかな子です。
Q.性格も全然違うんですね。一緒に暮らし始めた当初、お互いの反応はどうでしたか?
くぅこさん
ハルはブリーダーさんのところで兄弟たちと触れ合ってきたこともあり、「遊んで!」と積極的にニコにちょっかいを出していました。でもニコは今までずっと一人だったので、「こいつ、いつ帰るんだろう?」みたいな感じで、少しめんどくさそうにしていることがあって。
もしかしてニコにとってストレスになっているんじゃないかと、ハルが1歳になるくらいまでは意識的にフリーにする時間を分けたり、部屋自体を変えたりしていました。ニコは他の犬を嫌がったことがなかったのでスムーズに行くかと思いきや、落ち着くまで意外と時間がかかりましたね。
Q.どちらかを構っていると、片方が嫉妬してしまったりも?
くぅこさん
はい、今でもよくあります。私と夫が両方家にいるときはいいんですが、どちらかしかいないときは1匹をかわいがっているともう1匹がすねて唸り出してしまったり(笑)。なので、ニコにもハルにも平等に接するように気をつけています。
1日の生活
2匹はお散歩や遊びに対する向き合い方もまったく違うのだそう。1日の生活について、教えていただきました。
朝 | 1匹ずつ、20〜30分ほどお散歩。ハルくんのほうがお散歩好きなので、少し長めに歩くのだそうです。 散歩から帰ってきたらごはんを食べます。 |
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昼 | ニコくんはリビングでお昼寝、ハルくんはお庭で日向ぼっこをしてのんびり過ごします。たまに2匹で遊んでいることも。 |
夕方 | 季節ごとに快適な時間を選んでお散歩へ。1匹ずつのときも、2匹一緒のときもあります。 |
夜 | くぅこさん夫婦の夕食後、2匹もごはんを食べます。 食事のあとは、ゆったりとそれぞれの時間を過ごしていることが多いのだそう。 |
Q.お散歩は別々に行くこともあるんですね。大変ではないですか?
くぅこさん
私や夫が体調を崩したときは負担がありますが、基本的に私は歩くのが好きなので、一緒にお散歩してくれる犬たちにはむしろとても感謝しています。
それに、お散歩にも個性があっておもしろいんですよ。たとえば、ニコはルート選びにこだわりがあって自分で道を選びたがります。行きたくない道に連れて行こうとすると動かなくなるので、危険がない限りはニコにルートを決めてもらっています。
一方のハルはそういうこだわりはないのですが、お散歩が好きすぎて、大雨で外に出られない日はものすごく不機嫌な顔ですねてしまいます。飼い主としてはそんな表情もかわいいなと思うのですが…(笑)、ちょっと申し訳ない気持ちになりますね。
Q.ごはんで工夫していることはありますか?
くぅこさん
ハルが少しお腹が緩めなのもあって、納豆をあげるようにしています。犬にもいいと聞いてフードの上に少し乗せているんです。基本的にどんなものでもおいしく食べてくれるので、逆に何が本当にうちの犬に合っているのかな、と今でもつねに試行錯誤していますね。
Q.リラックスタイムに室内で遊んだりもするんでしょうか?
くぅこさん
はい、ボール遊びなどをします。ボールを取るのはニコのほうが上手なのですが、くわえて持って来るときにハルが邪魔するんです。
基本的に、ハルがつっかかりに行き、ニコが怒るのがいつもの流れ。しばらくすると落ち着いて、のんびりし始めるんですけどね。
Q.2匹を連れて遠出したことはありますか?
くぅこさん
ドッグランや公園には行きますが、旅行はまだないですね。2匹にくわえて自分たちの荷物となると車に乗り切らないので。持ち物をコンパクトにまとめて、比較的近い場所から挑戦してみたいなとは思っています。
お金事情
1ヶ月にかかっている費用について、教えていただきました!
フード・おやつ代 | 約12,000円 |
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医療費 | 結構かかることもあれば、全然かからないときも。 |
トリミング・お手入れ費用 | 約10,000円(1~2ヶ月に1回) シャンプーは自宅ですることもあり。 |
保険料 | 約4,000円 |
入院費・手術費など、これまでにあった大きな出費 | 約7万円 |
Q.これまで大きな病気にかかったことはありますか?
くぅこさん
2023年の冬、ニコの目元にできものができて、手術でとってもらいました。悪性の可能性もあると聞いていたのでハラハラしましたが、術後検査の結果は良性で、胸をなでおろしました。
これまで以上にニコとの時間を大切にしなければと思うようになりましたね。
Q.2匹は、病院は苦手ではないですか?
Q.すごくかわいいですね…!
くぅこさん
先生も「大体注射をした後は嫌われちゃうんだけど、いつも歓迎してくれるからうれしいな」と喜んでくれて。とても良くしてくださる先生なので、ありがたいです。
わんこと暮らしてよかったこと
Q.それでは最後に、ニコくん・ハルくんと暮らしてよかったことを教えてください!
くぅこさん
犬は人間に愛を与えてくれますよね。こんなに「私を好きでいてくれる存在」「全力で愛を注げる存在」が家にいることは、人生の幸せに繋がっているなと感じています。
2匹をお迎えする前の何倍も何倍も毎日「かわいい」と口にしているし、心が満たされています。これは犬が家にいる醍醐味ですし、まさに一緒に暮らさないとわからなかったことです。
日常のなかに、「かわいい」「大好き」と思える存在がいる幸せを噛み締めながら、これからもみんなで楽しく過ごしていきたいと思っています!
PROFILE
あやこあにぃ
元測量士、かつてクマの研究もしていた動物好きのWebライター&作家です!インタビュー記事やコラム、小説など、幅広く執筆活動中です。