
10のグループでわかる犬種の特徴!あなたの飼いたいわんこの性格は?

わんこの魅力のひとつは「個性豊か」なこと。犬種によって見た目も性格もさまざまですよね。
日本国内におけるイヌの品種の認定・犬種標準の指定を行っているジャパンケネルクラブ(JKC)に登録されている犬種はなんと206種類。世界で認められている犬種は355種類にものぼります。そしてJKCも加入している国際畜犬連盟(FCI)では、犬種をルーツによる目的や形態などによって10種類のグループに分けています。
今回は10種類のグループ別に、わんこのルーツや特徴、飼い方について解説します。気になっている犬種がどこに所属し、どんなルーツを持つわんこなのかチェックしてみましょう!
より詳しく、個々の犬種について知りたい方は犬種図鑑をご覧ください。
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目次
1G 牧羊犬・牧畜犬
代表的な犬種
オールド・イングリッシュ・シープドッグ
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
シェットランド・シープドッグ
ボーダー・コリー
歴史
牧羊犬は、羊や牛の群れを誘導・保護するわんことして活躍してきました。昔から人と共に働いてきたわんこたちで、その歴史は古く、紀元前4,300年頃にさかのぼると言われています。放牧されている羊をオオカミなどから守ったり、群れからはぐれてしまわないよう誘導したりする役割で活躍していました。
特徴
広大な草原で羊飼いに誘導されながらたくさんの羊や牛を追いかけ、群れをまとめるため「知性」と「体力」の両方を備えた犬種がこのグループに所属しています。
遠距離を移動できるほどの体力があるため、室内飼いだと運動不足になりがちです。退屈さを感じるといたずらなどを起こしてしまうこともあるため、注意しましょう。
飼い方
運動量を特に重視してあげましょう。散歩やおもちゃなどでたくさん発散させてあげることが大切です。ドッグランやお庭など、広い場所で走ることも満足につながります。
また、警戒心が強いためしつけも重要です。来客や散歩での吠えと興奮への対策を行いましょう。社会化トレーニングや、興奮時に気持ちを落ち着かせるコマンドトレーニングがオススメです。
2G 使役犬
代表的な犬種
グレート・ピレニーズ
セント・バーナード
ドーベルマン
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
ブルドッグ
ミニチュア・シュナウザー
ミニチュア・ピンシャー
歴史
使役犬は、ひとことで表すと「人のために働くわんこ」。番犬や警護、作業など、歴史的に人の仕事に協力してきたルーツを持っています。警察犬で活躍するドーベルマンやシェパードなどは特に知られていますね。
ミニチュア・シュナウザーやミニチュア・ピンシャーは愛玩犬として親しまれていますが、起源になった犬種(スタンダード・シュナウザーやジャーマン・ピンシャー)は農場で活躍したルーツがあり、2Gに分類されています。
特徴
使役犬は力強く、体力のあるわんこが多くいます。番犬として活躍していた犬種はさらに警戒心も強めです。飼い主さんに従順でとても賢い一方、噛み癖などがつかないよう注意が必要です。
飼い方
生活音やインターホンなど、音に対して吠えやすくなる傾向があります。また2Gの大型犬は特に力が強く、興奮状態になるとコントロールが効かなくなる場合もあるため注意しましょう。早い段階でしつけ教室に通ったり、ドッグトレーナーなどプロに相談することもオススメです。
ミニチュア・シュナウザーやミニチュア・ピンシャーといった小型犬種も、他のグループの犬種に比べて運動量が必要です。散歩の時間がしっかり取れるかどうか、お迎え前に確認しましょう。
3G テリア
代表的な犬種
ジャック・ラッセル・テリア
ヨークシャー・テリア
ワイアー・フォックス・テリア
歴史
テリアは、地中で生活するネズミやモグラなど小型害獣を狩るために品種改良された歴史を持つ犬種です。その中でもさらに品種が分かれ、ブルテリアのような闘犬もこのグループに含まれています。
特徴
体格は平均的に小さく小型〜中型犬が所属していますが、狩猟犬のルーツを持つことから好奇心旺盛でとってもパワフル。エネルギーが溢れて、たまに興奮しすぎてしまうことがあります。
また勇敢な性格でもあるため、散歩中に通りがかった人や猫などに臆することなく吠えることも。
飼い方
運動量が必要なため、わんことアクティブに遊びたい人向きの犬種と言えます。好奇心の強い性格なので、小動物を見ると追い回してしまう可能性があります。生活区域を分けるなどの工夫をしましょう。
頑固な性格の子が多くしつけが難しいと言われていますが、トレーニングは好きな傾向があります。オスワリやマテなどのコマンドトレーニングを、楽しみながら取り入れることがおすすめです。
4G ダックスフンド
歴史
家庭犬として人気のダックスフンドは独立したグループ。ドイツ語でダックスは「アナグマ」、フンド(ハウンド)は「猟犬」という意味を持ちます。地面の中にいるアナグマやウサギの巣穴に潜り込んだり、獲物を捜索する狩猟犬として歴史的に活躍してきました。
特徴
胴長短足ですが、実はとても筋肉質で体力があります。フレンドリーな性格ですが、頑固さや粘り強さも持ち合わせています。狩りをするときに仲間に居場所を知らせるため、小型犬ながらとても大きな声で吠えることができます。
飼い方
穴を掘って狩りをしていた性質から、退屈に感じるとソファーやクッションなどを掘ってしまうことがあります。また、吠え癖もつきやすいため、運動不足には注意しましょう。引っぱりっこなどのおもちゃ遊びや、クンクンと匂いを嗅いでおやつを探すノーズワークなど、日々の散歩に加えてたくさん遊んであげることが満足に繋がります。
5G 原始的な犬・スピッツ
代表的な犬種
秋田犬
柴犬
サモエド
日本スピッツ
ポメラニアン
シベリアンハスキー
歴史
日本犬を含む、スピッツ系のわんこがこちらに分類されます。スピッツはドイツ語で「鼻が尖った」という意味です。原始的な犬は犬のルーツであるオオカミの血を最も受け継いでいるグループ。大昔から狩猟犬として人と暮らしてきました。そのため、飼い主に従順な性格の子が多くいます。
特徴
日本でも人気の犬種たちですが、実は信頼関係が少し難しいグループでもあります。嫌なことは嫌だとはっきり主張する性格から、しっかりしつけをしないと吠え癖や噛み癖がつきやすい傾向があるため、要注意です。
飼い方
秋田犬や柴犬は番犬として飼われていたイメージがありませんか?
そのイメージ通り、飼い主以外に警戒して吠えたり、噛みつこうとする場合もあります。それを防ぐためにはたくさんの人やわんこと触れ合う「社会化トレーニング」が必要不可欠です。警戒心が強くなる前に、子犬のころからトレーニングをすることがオススメです。
また、かわいがるだけでなく、マテや呼び戻しなどのコマンドをしっかり聞いてもらえるような信頼関係を築きましょう。
6G 嗅覚ハウンド
代表的な犬種
ダルメシアン
バセット・ハウンド
ビーグル
歴史
このグループに所属するわんこは、優れた嗅覚で獲物を追い、大きな声で吠えることでハンターに知らせる能力を持つ獣猟犬です。歴史はとても古く、銃が発明される前から人とともにハンティングを行ってきました。実は6Gに所属する犬種はかなり多いのですが、日本では大半がマイナーな犬種です。海外では今も猟犬として働くわんこが数多くいます。
特徴
海外では猟犬として活躍していますが、日本では比較的家庭犬として親しまれている傾向があります。それは親しみがあり愛情深い性格ゆえのもの。信頼関係をしっかり築けば、穏やかに過ごすことができます。
飼い方
広い土地でも吠え声は大きく響き渡り、興奮しやすい子は吠え癖がつきやすくなります。集合住宅よりも、吠える声が気にならない一軒家向きといえます。
また、頑固で執念深い性格を持っています。しつけなどのトレーニングは根気が大切。焦らずゆっくりと向き合っていきましょう。
7G ポインター・セター
代表的な犬種
ワイマラナー
アイリッシュ・セター
歴史
7Gのわんこはガンドッグ(鳥猟犬)・ポインティングドッグといわれ、獲物(鳥)を見つけ、その場所を片足を上げたり(ポイント)伏せをする(セット)ことで静かに知らせる役割で活躍したわんこです。元々ポインターは獰猛な性格をしていましたが、交配によりセッターの血が入ることで温厚な性格に変わっていった歴史があります。
特徴
非常に賢く従順な犬種で、比較的しつけがしやすいと言えます。協調性もあるため、良いパートナーとなれるでしょう。ただ、元々はハンターとともに活動していた猟犬です。好奇心旺盛で、動くものに敏感に反応する習性があるため、飼い主さんの指示で落ち着いた行動が取れるようなトレーニングを取り入れましょう。
飼い方
体も大きく体力がある犬種なので、散歩や遊びの時間を多めに取れることが前提となります。アジリティなども楽しめるため、アクティブ派の飼い主さんにおすすめです。飼い主さんが指示した場所で落ち着けるようなトレーニング(アイコンタクトや呼び戻し、マットトレーニングなど)を重視して行いましょう。
8G 7グループ以外の鳥猟犬
代表的な犬種
ラブラドール・レトリーバー
ゴールデン・レトリーバー
イングリッシュ・コッカー・スパニエル
アメリカン・コッカー・スパニエル
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
歴史
7Gのポインター・セター以外の鳥猟犬が属しています。ポインターやセターは獲物の位置を知らせるために活躍していましたが、このグループのわんこは獲物の回収や獲物が隠れているところから追い出す役割として活躍してきました。主にレトリーバー種、スパニエル種が所属しています。また、猟犬だけでなく盲導犬や警察犬などでも活躍しています。
特徴
穏やかで忍耐強い傾向があるため、家庭犬としても馴染みのある犬種が多く所属しています。子どもとも上手に付き合える子が多く、中型〜大型犬の中では特にファミリー層にも向いていると言えます。
飼い方
パピーの間は特に好奇心が旺盛で、驚くようないたずらをしてしまうこともあります。危ないものは届かない場所に設置するなど、安全な飼育環境を整えるとともに、運動やおもちゃでしっかり発散させてあげましょう。また、しつけも重要です。7G同様、コマンドトレーニングなどをしっかりと行い、飼い主さんの指示を落ち着いて聞けるよう根気よくしつけしていきましょう。
9G 愛玩犬
代表的な犬種
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
シー・ズー
チワワ
パグ
パピヨン
トイプードル
ビション・フリーぜ
マルチーズ
歴史
愛玩犬はコンパニオンドッグやトイドッグとも言われ、愛玩目的で人と暮らしてきました。貴族など位が高い人たちのステータスや抱き犬として可愛がられていた歴史がありますが、そのルーツは多種多様。日本でも人気のプードルやキャバリア・キングチャールズ・スパニエルは鳥猟犬としても活躍していたり、マルチーズはネズミの駆除を行っていたりと、様々な形で人間と関わってきた歴史を持っています。そんなわんこたちも、徐々に愛玩犬として交配が重ねられ、家庭犬としておなじみになっていきました。
特徴
日本のような小さな住宅でも比較的飼いやすい犬種が多いグループです。家族に寄り添い、愛情深く接する性格のわんこが多い傾向があります。「愛玩犬」というとおうちでまったり過ごしそうなイメージですが、中には身体能力が高くエネルギッシュなわんこもいます。犬種ごとの特徴やその子の性格を見極めて、付き合い方を考えていきましょう。
飼い方
小さなわんこたちは、家庭での転倒や落下事故に注意が必要です。脱臼や骨折などのリスクも高いため、ソファやベッドにはステップをつけてあげたり、高いところに登らせない、フローリングに滑り止めを設置するなど生活環境を工夫してあげましょう。
また、小さくて可愛らしいからといっても吠えや噛みつきなどのトラブルが起きない訳ではありません。楽しみながらトレーニングを行い、信頼関係を築いていきましょう。
10G 視覚ハウンド
代表的な犬種
イタリアン・グレー・ハウンド
アフガン・ハウンド
ボルゾイ
サルーキ
歴史
視覚ハウンドは別名「サイトハウンド」とも呼ばれます。他のハウンド犬は人の補助的な役割を担っていますが、視覚ハウンドはわんこ自身が自分の目で獲物を見つけ、追いかけ、捕らえることで活躍してきました。
特徴
視覚ハウンドはその役割上、足がとても速く視野も非常に広いという特徴があります。また、高い運動能力と瞬発力を持つわんこが多く属しています。
指示を受けずとも獲物を追いかけて自分で捕まえるという特徴から、独立心が高いわんこが多い傾向があります。
飼い方
視覚ハウンドは独立心が強いため、しつけの難易度が高いと言われています。根気よく向き合ってあげましょう。また、慣れていない場合はプロに相談することも視野に入れてお迎えしましょう。
走り回ることが大好きなため、自由に移動できるお庭があると良いでしょう。ドッグランもおすすめです。室内にも専用スペースをつくるなど、心地の良い生活環境を整えてあげることがおすすめです。
さいごに
わんこの性格は多種多様。今回はグループごとにまとめましたが、あくまで種別やルーツによる分類です。犬種はもちろん、それぞれのわんこでも性格に違いがあり、それもまたわんこの魅力と言えます。
ぜひ、参考にしてくださいね。