どこからお迎えする?お迎え場所の見極め方
わんこをお迎えするとしたら、あなたはどこからお迎えしますか?
真っ先に思い浮かぶのはペットショップかもしれませんが、実はお迎え場所は様々。
本記事では、それぞれのお迎えする場所について解説しながら、見極めポイントをご紹介していきます。
2022年に動物愛護法の改正があり、動物を取り扱う業者の管理基準は厳しくなりました。
とはいえ、中には未だに劣悪な環境で動物を繁殖・販売しているような業者もいます。
安心・信頼できるところから引き取ることは、迎える家族の健康面にも社会的にも、大切なポイントとなります。
ぜひ下記の記事をお読みいただき、引き取り先の見極めポイントもチェックしてみてくださいね。
目次
①保護施設・保健所
様々な事情で保護された犬が集まっています。
それぞれの保護施設での情報発信や施設への訪問、譲渡会イベントなどでわんこと出会うことができます。
事情を抱えた犬も多く、基本的に個体費用がかからないため、代わりに譲渡条件があるケースが多いです。
年齢や家族構成、飼育経験などにより飼えない場合もあるため、譲渡条件はよくみておきましょう。
譲渡条件の一例(東京都愛護センターの場合)
- 都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方
- 現在、犬や猫を飼育していない方
- 家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいない方
- 飼うことを家族全員が賛成している方
- 最期まで責任を持って飼い続けることができる方
- 経済的、時間的に余裕がある方
- 動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
- 集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
- 当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方
厳しい団体では、飼育経験のない人、共働きや単身はNG・・・という場合もあります。
少し厳しく感じるかもしれませんが、「譲った相手が最後まで責任を持って飼ってくれるか」を見極めているため、どうしても条件が厳しくなってしまいます。
しかし、条件は施設によって違います。
もちろん上記ほど条件が厳しくない団体もあるため、よく調べましょう。
良い点
- 困っている犬を助けることができる
- 雑種なども多く、オンリーワンな子をお迎えできる
注意しておきたい点
- 譲渡条件が設けられている
- 想定よりもサイズが大きくなる場合もある
保護犬は年齢やどういった交配で生まれてきたかわからないわんこが多くいます。
子犬の場合は想定より大きくなるケースもあるため、よく考えてお迎えしましょう。
②ブリーダー
わんこを繁殖しているブリーダーから直接引き取る方法です。
海外ではブリーダーからの引き取りが一般的。日本にも全国で約13,000件ほどのブリーダーがいます。
犬のブリーダーは特定の犬種を専門にしている場合が多いため、あらかじめ飼いたいわんこが決まっているのであればブリーダーから探すのがおすすめです。
とは言っても、悪徳なブリーダーがいるのも現実。
無理な繁殖をさせていたり、劣悪な環境で飼われている場合もあります。しっかり見極めましょう。
ネットの口コミは1つの判断基準になりますが、ブリーダーから引き取る際は直接現地へ向かい、わんこの健康状態と住環境を見ておくほうが安心です。
良い点
- 飼いたい犬種、オスメスなど希望の条件で探すことができる
- ペットショップよりも比較的安い値段で販売されている
- 親犬がどんな子か見ることができる場合もある
注意しておきたい点
- 遠方の場合はお迎えに行かなければいけない
- 自力で探さないといけないため、時間がかかることも
- 悪徳なブリーダーに注意
③ペットショップ
日本国内ではお迎えとして一般的なのがペットショップ。
ブリーダーから迎えた動物を販売しています。
ペットショップは付帯保険や飼育のアドバイスなどが付いているなど、初めて飼う方のサポートが充実している店舗も増えています。
しかしながら、ペットショップでも劣悪な環境で育てたり無理な繁殖などを行う一部の事業者が物議を醸し、社会的な問題にもなっています。
法の改正などでそういったペットショップは減りつつありますが、ペットショップでお迎えしたい場合はしっかり管理されたお店であるかどうかを冷静に見極めましょう。
見極めポイントについては、②のブリーダーの項目をチェックしてみましょう。
良い点
- 保険など付帯サービスがある
- 動物病院やサロンが併設されていることもある
- 分割購入ができる
注意しておきたい点
- ブリーダーに比べ高価に販売されている
- 適切な管理がされている施設かどうかを見極める必要がある
④里親募集/知人・友人からの引き取り
最近はネットでの広がりでも多くみられる事例で、個人のお宅で出産した子犬を譲りたいと募集をかけているといったもの。
個人間の場合、免許なしに金銭の授受をしてしまうのは「無登録営業」にあたります。
有償で、と言われる場合には十分に気を付けておきましょう。
また個人間での引き取りがNG、という訳ではありませんが、トラブルなども起きやすい事例です。
特に、全くの初対面の方から引き取りを検討する際は、引き取る前に直接の面談や見学などを実施しておきましょう。
良い点
- 厳しい条件などが無い
- 手続き、費用面など飼い初めのハードルが低い
注意しておきたい点
- 個人間の取引のためトラブルに注意
- 信頼のおける人から譲り受けよう
本日のまとめ
- お迎え場所は安心・信頼できるところから
- ブリーダー、ペットショップ、保護団体や保健所、知人からの引き取りなどがある
- 悪徳なブリーダーやショップに要注意
お迎えの際はぜひ現地を確認しつつ、信頼できるお迎え先を見つけていきましょう!