ボーダー・コリー
UPDATE.2024.07.15
全犬種のなかでもトップクラスの知能と底抜けの体力を併せもつ、ボーダー・コリー。
牧羊犬やアジリティドッグなど幅広く活躍している犬種です。
目次
ボーダー・コリーってこんなわんこ
- しつけ
- しにくい しやすい
- 運動量
- 少ない 多い
- 吠えやすさ
- 吠えにくい 吠えやすい
- 友好度
- 低い 高い
- 毛の
抜けやすさ - 抜けにくい 抜けやすい
- 原産国
- イギリス
- サイズ
- 中型犬
- 体重
- 約14∼22kg
- 寿命
- 12∼15歳
- 毛の種類
- ブラック&ホワイト、レッド、ブルーマールなど35種類のバリエーション
ボーダー・コリーの性格
ボーダー・コリーは全犬種の中でもトップクラスの頭脳と高い集中力を持っており、しつけがしやすい犬種だと言われています。牧羊犬としての歴史があるため、飼い主さんには愛情深く忠実な性格ですが、知らない人やわんこに対しては警戒心が強いことも。
犬種の特性を理解し、パピーの時期から信頼関係をしっかりと築くことが重要です。
ボーダー・コリーの飼い方
①熱中症に注意
被毛の量が多いので暑さが苦手です。夏場の室内はエアコンを使用し、室温を25度前後に調整しましょう。
散歩時間は早朝や日没後の涼しい時間を心がけて。
②頭脳と体をつかった運動を
ボーダー・コリーは、優れた運動能力と知的好奇心を併せ持ちます。そのため1日2回、1回につき1時間ほどの散歩が理想的です。
遊びの一環として、ボールやフリスビーを使った体を動かす遊びだけでなく、頭脳を使ったトレーニングやドッグスポーツを取り入れることで欲求を満たしてあげましょう。
③毎日のブラッシングは必須
ダブルコートで抜け毛の多い犬種です。トリミングは不要ですが、換毛期は抜け毛が増えるため定期的にブラッシングを行いましょう。
気をつけたい病気
①コリーアイ症候群(コリー眼異常)
コリー系の犬種に多くみられる遺伝性の眼疾患で、脈絡膜(みゃくらくまく)という眼球の後方(眼底)を包む膜に欠損や薄い部分が発生する病気です。
生後数か月齢の時期~1歳までに進行しやすく、多くの場合は無症状で視力に影響もありませんが、眼底出血や網膜剥離を起こすと失明する可能性もあります。
決定的な治療法はありませんが、子犬期に眼底検査を行い、他の病気(ブドウ膜炎、緑内障、網膜剥離、眼内出血など)に対して早めの治療を行うことが大切です。また、遺伝子検査によってコリー眼異常の遺伝子変異を検出することも可能です。
②股関節形成不全
大腿の骨と骨盤を繋ぐ股関節に異常がみられる病気。症状としては横すわりをする、腰を振るような歩き方やスキップのような歩き方がみられます。
③神経セロイドリポフスチン沈着症(CL症)
ボーダー・コリーを始め、その他数種の犬種で確認されている致死性の遺伝性疾患です。
約1歳半〜2歳ごろまでに運動障害、知的障害、視力障害などの症状が発症し、症状が進行すると死に至る病です。
飼い主さんに聞いた!ボーダー・コリーあるある
①限界を知らない?!スタミナお化け!
運動大好きなボーダー・コリーは長距離散歩もなんのその。飼い主さんをさらに険しいハイキングコースへ誘う……なんてことも。年齢を重ねても衰えないパワフルさに圧倒されます。
②バイクやトラックを見かけると追いかけたくなる
牧羊犬の血が騒ぐのか、散歩中にバイクやトラックとすれ違うとスイッチON。追いかけっこをしたい衝動にかられるので、飼い主さんは注意が必要です……!
③ツンとデレの使い分けがうまい
感情表現が豊かなボーダー・コリー。甘えん坊が通常モードだけど四六時中べったりは違うみたい。
ほどよい距離感をうまく保っています。
ボーダー・コリーの歴史
ボーダー・コリーは8世紀後半から11世紀にかけてバイキングがスカンジナビア半島から英国に持ち込んだトナカイ用の牧羊犬がルーツだといわれています。その後、イギリス在来犬種と交雑を繰り返して現在の姿になりました。
「ボーダー」とは「国境・辺境」という意味を持ち、原産地がイングランドとスコットランド、ウェールズの国境地域であることから、ボーダー・コリーという名前には「国境の牧羊犬」という意味が込められています。現在は牧羊犬としてはもちろん、高い運動能力を武器にアジリティなどでも大活躍している犬種です。